@phdthesis{oai:konan-u.repo.nii.ac.jp:00003392, author = {石川, 真実 and Ishikawa, Mami}, month = {2019-06-24, 2019-06-24}, note = {平成30年度(2018年度), application/pdf, 抗原が体内に侵入した際に、自然免疫系の細胞による初期攻撃が抗原の排除に重要である。その中でもマクロファージは、抗原を迅速に貪食し排除する細胞であるとともに、貪食した抗原の情報を獲得免疫系に伝え免疫系全体を誘導する役割を担っている。本研究では、マクロファージの活性化を定量的に測定できる新たな評価系を確立した。その評価系では、多様な状態のマクロファージの貪食能の評価が可能であり、また5分程度のごく短時間の刺激で活性化される迅速な活性化を評価できることが明らかとなった。その利点を活用することで、白斑に対するPAPLAL(白金ナノコロイドとバラジウムナノコロイドとの混合物)の作用やALA+SFC(5-アミノレブリン酸とクエン酸第一鉄との同時投与)の免疫系調節作用に対してマクロファージの活性化が関与する基礎科学的な根拠を与えることができた。またその評価系はHigh throughput化が可能であり、新規活性化因子のスクリーニングにも有用であることを多様な化合物等のアッセイによって示した。  一方、血清由来のserum-MAFおよびγ-globulinはマクロファージの多様な機能を生じるpolarizationに変化を与えることなく貪食能を迅速に上昇させることを明らかにし、その活性化では既知の活性化因子の下流で知られるシグナル伝達経路とは全く別のメカニズムが働いていることも明らかにした。さらに、serum-MAF中にはγ-globulinのみによる活性化に比し、貪食開始後10分で検出できるような強い活性化をもたらす因子が含まれることを示した。その因子は、Galectin latticeを含む脂質ラフトを形成し、受容体分子の集積をもたらし、アクチンの再構成を引き起こしていた。本研究により、マクロファージの迅速で強い活性化が、細胞膜とそこに集積する膜タンパク質のダイナミックな変化を介して生じていることをはじめて明らかにできた。}, school = {甲南大学}, title = {貪食能評価系の確立とマクロファージ活性化メカニズムの包括的解析}, year = {}, yomi = {イシカワ, マミ} }