@phdthesis{oai:konan-u.repo.nii.ac.jp:00002438, author = {岩田, いづみ and Iwata, Izumi}, month = {2018-03-31, 2017-06-12}, note = {平成28年度(2016年度), 無色単細胞真核生物であるラビリンチュラ類は,基質に付着する外質ネットとこれを展開するボスロソームによって特徴づけられている。しかし,これらの詳細な構造や機能など基本的な情報は乏しい状況であった。そこで,ボスロソームと外質ネットを理解することを目的に,Schizochytrium aggregatumを材料として,まずは遊走細胞が栄養細胞になる着生過程におけるボスロソームの形成過程の観察から,ボスロソームに関与するオルガネラを探索し,アクチンとの関係性についても観察を行った。 遊走細胞の着生過程において,鞭毛を取り込んだ直後の球形化した段階で,前鞭毛基底小体の前方の位置に,ボスロソームが初めて観察された。その配置は,2つのゴルジ体に近い位置であったことから,ゴルジ体とボスロソームとの間には密接な関係があることが推察された。次に,抗アクチン抗体を用いた間接蛍光抗体法および,免疫電子顕微鏡法による観察から,ボスロソームの隔壁様の電子密度の高い構造は,アクチン重合核ではなく,別の機能をもつことが示唆された。 さらに,外質ネットの形態と機能の関係性について明らかにするため,外質ネットからの分解酵素の分泌に着目し,様々な培養条件下で異なるセルラーゼ活性状態と外質ネットの形態を観察した。その結果,栄養源の種類によってセルラーゼの活性には差があり,基質に付着した太い外質ネットでは,強いアクチンの局在とこれまでに観察されていない微細構造の出現を確認した。また,微細藻類を栄養源とする条件で,外質ネットからのグルコースの取り込み速度の上昇が見られたことから,外質ネットは分解酵素の分泌だけでなく,状況に応じて外質ネットの形態変化を伴って,基質の感知や栄養の吸収といった,様々な機能を持つことが示唆された。}, school = {甲南大学}, title = {ラビリンチュラ類を特徴づけるボスロソームと外質ネットに関する細胞学的研究}, year = {}, yomi = {イワタ, イズミ} }