@article{oai:konan-u.repo.nii.ac.jp:00002401, author = {古川, 顕 and Furukawa, Akira}, issue = {3・4}, journal = {甲南経済学論集, Konan economic papers}, month = {Mar}, note = {application/pdf, ジンメルの多分野にわたる著作のなかで, 最も体系的で奥深い内容をもつのは,『貨幣の哲学』である。ジンメルの貨幣起源論は, 伝統的な物々交換論の枠組みを出るものではないが, 有名な「マルタの刻印」に知られるように, 初期の貨幣は, その素材価値による自然的発展と国家の保証に基づく人為的側面の両方が組み合わされて貨幣の一般的受容性を確保するとみる点で,当時としては斬新な考え方であった。彼は, 貨幣に対する「信頼」の高まりにつれて, とめどない「貨幣の象徴化」のプロセスが進展すると考えるのである。しかし, ジンメルの貨幣論におけるより重要な貢献は, 相対主義原理に立って,「貨幣は関係である」ばかりか, 「貨幣は関係をもつ」という「貨幣の2重の役割」を重視し, その実体経済への積極的な役割を是認していることである。}, pages = {31--64}, title = {ジンメルの貨幣論}, volume = {57}, year = {2017}, yomi = {フルカワ, アキラ} }